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〈社会的なもの〉の運命

実践・言説・規律・統治性

〈社会的なもの〉の運命

〈社会的なもの〉のありようについて、あらためてその意味と内実を問い直す。KGUP série 社会文化理論研究の第一弾

著者 田中 耕一
ジャンル 社会・環境・復興
シリーズ KGUP série 社会文化理論研究
出版年月日 2014/03/31
ISBN 9784862831569
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 3,300円(本体3,000円)
在庫 在庫あり
 

目次

目 次

序論 〈社会的なもの〉をどのように考えるか
1 〈社会的なもの〉の死? ─福祉国家と資本主義の結びつき
2 社会学と〈社会的なもの〉─「記述主義」を超えて
3 〈社会的なもの〉に内在する統治─規律から調整(管理)へ?

第Ⅰ部 〈社会的なもの〉と社会学
第一章 実践としての行為─規範と心
1 二つのデュルケーム論 ─〈社会的なもの〉の行方
2 実践的行為の構造
(1)「暗黙に知ることtacit knowing」
(2)発話行為speech act論のジレンマ
3 「規範にしたがう」ことと「規範を解釈する」ことの区別
(1)懐疑的パラドクス?
(2)パラドクスは存在しない
4 「示される」ものの領域

第二章 現実はいかにして〈社会的〉に構築されるのか
1 構築主義論争の始まり ─「オントロジカル・ゲリマンダリング」をめぐって
2 厳格派の立場 ─イバラとキツセによる再定式化
3 分析的構築主義 ─再帰性の社会学?
4 再帰性のドグマ─構築主義とエスノメソドロジー
5 記述主義の呪縛─本来の問いを取り戻すために

第三章 認知主義/記述主義を超えて ─会話分析と言説分析
1 レリバンスの原理─シェグロフの問題提起
2 言説分析の立場
(1)ウェザレルの反論
(2)ビリグの批判
3 日常会話と制度的相互行為
(1)発話交換システムの変異
(2)制度的文脈への志向と相互行為内トークの詳細とを結びつけるもの
4 認知主義/記述主義の陥穽

第Ⅱ部 〈社会的なもの〉の誕生と〈社会〉の編成原理
第四章 言説と権力
1 言語の問題と社会学
2 「言表」の水準 ─言語の透明性と不透明性
3 「規律」とはどのような力なのか─身体と権力の奇妙な関係
4 セクシュアリティの「大いなる多様化と増殖」の時代
5 言説と権力の内在的関係─知への意志

第五章 〈社会的なもの〉の誕生─規律から統治性へ
1 ことばとしての〈社会society〉
2 統治と統治性─司牧権力から国家理性論へ
3 〈社会的なもの〉の「発見」─ポリス(内政)から自由主義へ
4 「社会問題」への対応(1)規律化の戦略
5 「社会問題」への対応(2)セキュリティ装置あるいは保険社会
第六章 〈社会〉の編成原理と社会学の問題設定
1 行為を生成・産出する装置としての規律
2 規律のネガティブな側面とポジティブな側面
3 道徳的秩序としての〈社会〉の「自然性」
4 〈社会的なもの〉の運命─結びに代えて

参考文献
あとがき

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内容説明

〈社会的なもの〉のありようについて、あらためてその意味と内実を問い直す。関西学院大学出版会の新シリーズ「KGUP série社会文化理論研究」の第一段。

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