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司馬遼太郎『翔ぶが如く』読解

西郷隆盛という虚像

司馬遼太郎『翔ぶが如く』読解

『翔ぶが如く』のあとがきで、司馬が「虚像」だとした西郷隆盛。司馬が最後まで書きあぐねた西郷という存在の謎を解明する試み。

著者 土居 豊
ジャンル 文学・芸術
出版年月日 2018/11/30
ISBN 9784862832672
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 2,090円(本体1,900円)
在庫 在庫あり
 

目次

まえがき  『翔ぶが如く』の謎 司馬遼太郎はなぜ西郷が苦手だったか?

第1章  司馬遼太郎の描いた西郷隆盛 『花神』『竜馬がゆく』など
 1 大村益次郎を主人公とした『花神』、その中で描かれた西郷とは
 2 『竜馬がゆく』の「西郷」像

第2章  司馬遼太郎の描いた西郷VS大久保 『翔ぶが如く』など
 1 西郷と大久保
 2 語り伝えられた「大久保」像
 3 司馬の描いた大久保利通

第3章  司馬遼太郎の「征韓論」観 江藤新平の目指した正義
 1 征韓論とは
 2 太政官分裂 氛氓サれぞれの立場と動き
 3 司馬の描く江藤新平 氛汾ェ韓論から佐賀の乱まで

第4章  司馬遼太郎はどうして桂小五郎(木戸孝允)が嫌い?
 1 長州藩の代表格・桂小五郎
 2 司馬の描く桂(木戸)

第5章  『翔ぶが如く』と村松剛『醒めた炎 木戸孝允』 維新の三傑を解剖する
 1 史実の木戸孝允 司馬遼太郎と村松剛による木戸像の相違
 2 維新の三傑、それぞれの人物像

第6章  『翔ぶが如く』と江藤淳『南洲残影』 その西郷像の違い
 1 江藤淳の「西郷」像と西南戦争論
 2 司馬の描く西南戦争
 3 司馬と三島、江藤の違い 氛气潟Aリズムと信仰心

第7章  司馬遼太郎VS西郷隆盛
 1 司馬の描いた西郷隆盛
 2 司馬の描いた西郷や松陰など、幕末の群像を悪用する風潮

あとがき
参考文献(著者五十音順)

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内容説明

『翔ぶが如く』は歴史小説ではなく空前絶後の政治・思想小説であり、現代日本の混迷を見事に予見しているのではないか。司馬の描いた西郷隆盛像から明治以降の日本が抱える問題について考える。

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